2026/01/04 17:33
ヴィンテージ家具、特に北欧のものを探し始めると多くの方が疑問に思う事があります。
イギリス製のG-PLANなどには立派なロゴシールや真鍮のタグが付いているのに、より高価なデンマーク製の家具には名前を記したものが何も見当たらないことが多々あります。というよりも殆ど付いていません。
「これって本当にデンマーク製なの?」「ノーブランドではないの?」 そんな不安を抱く方へ、当時のデンマークの家具職人たちが抱いていた誇りと美学についてお話しします。
当時のデンマークの家具作りはデザイナーと家具職人が一対一で向き合う、小規模な工房での製作が主流でした。彼らにとって家具は単なる工業製品ではなく一つの工芸品でした。
「ロゴを貼ることは、せっかくの美しい木目や有機的なラインを邪魔するノイズである」
当時の職人たちはそう考え、あえて自分の名前を刻むことを避けたのです。
名前を語らなくてもその木取りの美しさや指先に触れる接合部の滑らかさだけでどこの工房で作ったものか分かるはず・・・。ロゴがないことは圧倒的な自信とプライドの現れでもありました。
事実、ミッドセンチュリー期におけるデンマーク製のものは特に造りがよく、これからも数十年と使い続けられるポテンシャルを秘めているものが多いです。
稀にデンマーク製であることを示す記載があるときも控えめに、目立たないところへ事務的に書かれている事が多いのが面白いですね。
Arrivo VINTAGEではロゴの有無に関わらずその家具が持つ雰囲気や造りの良さ一点一点見極めてセレクトしています。ロゴの安心感ではなく家具そのものが放つ美しさを信じて選ぶ。 そんなヴィンテージの愉しみ方をぜひ見つけていただければ嬉しく思います。
